結婚式のお祝い返し(内祝い)のマナーやお礼状の書き方

公開日:2017年05月10日 カテゴリー:ハウツー, 結婚準備アイディア集 タグ:

お祝い返しって何?

そもそも結婚式でよく聞くお祝い返しって、何のことでしょう?「お祝い返し」とは、当日の結婚式にお招きできなかった方で、お祝いを頂いた方に、感謝と御礼の気持ちを込めてお返しの品物を贈ることを「お祝い返し」または「内祝い」と呼びます。また、結婚式や披露宴を予定していない場合でも、お祝いを頂いた方へお祝い返しは必要になるので忘れず準備しましょう。当日の結婚式に出席されるゲストには、美味しい料理でおもてなしをして、引き出物をお土産としてお渡しするので、お祝い返しは必要ありません。

お礼状とは、お祝い返しに添える手紙のことです。お祝いを頂いたけど、どれくらいの金額で、何をいつごろお返ししたほうがいいのか知らずに悩んでいるうちに、時間がどんどん過ぎてお返しするタイミングを逃してしまった・・・。お礼状を書いて送ったけどあの書き方でよかったのかな・・・?ということにならないために、お祝い返しとお礼状の書き方のマナーを押さえておきましょう。

押さえておきたいお祝い返しのマナーやお礼状の書き方

〇お祝いを頂いたら最初にするべきこと

お祝い返しに限らず、何かお祝いを頂いたらすぐに「お礼の気持ち」を伝えることが相手に対する礼儀です。親戚の叔父さん叔母さんや、両親に近い人達からのお祝いは、本人ではなくて両親に預けられることが多いため、お祝いを頂いたらなるべくその日にのうちに電話でお礼を伝えましょう。お祝いを直接頂いた場合は、その場で感謝の気持ちを伝えます。メールやSNSを使ってのお礼は失礼になるので避けましょう。

〇金額はどれくらいかけるべき?

お祝いを頂いたけど、どの程度金額をかけてよいか迷う人は多いかもしれませんね。お祝い返しの相場は頂いた金額の1/2~1/3と思っておきましょう。頂いた金額よりも高価な品物を贈ると相手は気が引けてしまいますし、半分以下の品物を贈ると失礼になったりするので、お祝い返しをするときは、約半額相当の品物を選ぶようにすると間違いありません。

〇喜ばれる品物とは?

お祝い返しを選ぶときに、どんな品物を選んだら喜ばれるのか迷いますよね。品物を同じものにすることもできますが、お祝いを頂いた方の年齢や趣味に合わせて選ぶことができたら尚、相手に喜ばれるかもしれませんね。少し手間はかかりますが、相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら品物を選ぶことも楽しい思い出となるはずです。親戚や、ご年配の方には上質な今治タオルやカップ&ソーサーのペアセットなど、実用的な物が好まれるようです。友人には、お菓子の詰め合わせや、見た目が可愛らしい缶に入った紅茶やコーヒーセット、カラフルなパスタの詰め合わせなど、相手が貰って喜びそうな物を選びましょう。何を選べばよいか分からない時は、金額相応の品物が勢揃いしているカタログギフトを送り、その中から本人に好きな物を選んでもらう方法も人気があります。

〇いつ頃迄に送ればいい?

お祝い返しはいつ頃迄に相手に送ればいいのでしょうか?一般的にお返しをする時期は結婚式が終わって一か月以内が目安です。無事に結婚式を挙げられたことの報告も兼ねていますので、遅くなりすぎるのも失礼になってしまいます。直接手渡しをすることが正式な方法ですが、相手が遠方に住んでいたり、忙しくてそういうわけにもいかない場合は、必ずお礼状を添えるようにしましょう。大切なのは品物よりも、感謝の気持ちを伝えることです。

〇お礼状の書き方

お礼状の内容は相手との関係性によっても文章は変わってきます。親しい間柄や身内などに送る場合はあまり堅苦しくない内容にしても大丈夫ですが、上司や目上の人に送る場合はより形式的な内容にして、しっかりお礼の気持ちを伝えるようにしましょう。お礼状は以下を踏まえて書きましょう。

  1. 頭語(拝啓、謹啓など)
  2. 季節を表す時候の言葉や、はじめの挨拶
  3. 結婚祝いのお礼と、お祝い返しの品物について
  4. 近況やこれからの抱負
  5. 今後のお付き合いをお願いする言葉
  6. 結びの挨拶
  7. 結語(敬具、謹白など)
  8. 住所と名前(夫婦の連名)

〇お礼状の文例

謹啓
新春の候(1月を表す季語)○○様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。この度は私どもの結婚式に際し過分なお祝いを賜り、誠にありがとうございました。お礼のしるしに、ささやかではありますが心ばかりの品物をお贈り致します。ご笑納頂ければ幸いです。今後は二人で力を合わせ、幸せな家庭を築いていく所存です。未熟者ですが、今後ともご指導ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。末筆ながら、○○様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
謹白

上司や目上の方に送る場合は、上記の形式に沿って書くのが無難です。親しい間柄や身内の場合は、少し砕けた表現でも構いません。                    

お祝い返しは早めの準備がベスト

結婚式の準備をしている段階は、たくさん準備したり決めなければならないことがありますし、結婚式後も何かとしなければならないことがあったりして、しばらくは忙しい日々が続きます。お祝いを頂いたら、忘れないようにその人の名前・住所・頂いた金額等・送る予定のお祝い返しの品物を一覧にしてリストにしておくと、うっかりあの人にお返しするのを忘れていた!ということにならないので安心です。何を贈るのかが決まったら、早めに準備したいですね。

by ワンダーペイント